ミナミコメツキガニ

甲長 10mm
マングローブ林と河口の砂泥地、干潟に生息する小型のカニ。甲は青灰色で、複眼部が尖った球形をしており甲面は隆起する。かん脚は左右共に同じ大きさで内側に湾曲している。干潮時に活動し、水際を群れで移動しながら砂中の有機物を口で濾しとって食べる。満潮が近づくと片側の脚で砂を掘りスクリューのように回転して砂泥に潜る。天敵はフエダイやコトヒキ等の魚類の他にサギ、シギ、チドリといった鳥類がおり、嘴を砂中に突っ込んでカニを掘り起こし捕食する姿がよく見られる。